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Whitehouse Cox
オークバークタンニング 
ヴィンテージ ブライドルレザー
ラウンドファスナー ロングウォレット 長財布

color:ダークブラウン
size:W19cm,H10cm,D2.5cm,位

使用した中古品ですので使用感、小傷、使用による革色の変化凍み等ございます。
画像にてご確認の上、中古品にご理解の有る方の入札をお願いいたします。

中古品に付き擦れ傷、使用感等ございます。神経質な方の入札はお控えくださいませ。ノークレーム、ノーリターンにてお願いいたします。

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ブライドルレザーというのがイギリス名物のロウ引き(加工)革だということがわかってないといけません。
イタリアといえばバケッタがあるようにイギリスといえばブライドルレザーです。
イギリスで発明された加工革の一種です。(他の国でも生産はしてますが、イギリス製のものが圧倒的に有名です)
悪天候が多いイギリスで、高い耐久性と防水性が必要な手綱やハミなどの馬具用の革として開発されました。
「内部の保革成分を守り」、「不純物が多い雨水が浸透するのを防ぐ」
ためにWAXを浸透させた加工革です。

そんなもともと馬具用に開発された(耐久性と防水性の高い)「ブライドルレザー」を使って生産してるのがW・H・COXの定番、「ブライドル」シリーズの革製品です。
独特の光沢感が特徴のW・H・COXといえば「ブライドル」と言われてる看板シリーズです。

では『ヴィンテージブライドル』とは?
定番、看板の「ブライドル」シリーズと何が違うのでしょうか?

実は使用してる「ブライドレザー」の種類(生産方法)が違います。

「ブライドルレザー」はイギリス名物のWAXを浸透させた「ロウ引き革」だということはわかりました。
そんな「ブライドルレザー」を使ってつくってることに変わりはないのですが、「ヴィンテージブライドル」シリーズの製品は「J &F.Jベーカー社」というタンナーが生産してる特別な「ブライドルレザー」だけが使われてます。
W.H.COX社の中でも最上位グレードの特別なシリーズという位置付けなのが「ヴィンテージブライドル」シリーズです。

イギリスには日本でも知られるぐらい有名な「ブライドルレザー」のタンナー(工場)がいくつもあります。
「J &F.Jベーカー社」というタンナーはそんなイギリスの一流の
「ブライドルレザー」の供給元の中でも、ちょっと特殊な存在です。

「ブライドルレザー」は生産方法に手間がかかることでも、もともと知られる革ですが、「J &F.Jベーカー社」は「オークバークタンニング」という他ではほぼやってない、さらに手間のかかる、かなりレアな方法でレザーを生産しています。

「オークバークタンニング」というのは古代製法と言われるくらい大昔からやってる「革の鞣し方」のことです。
「鞣し」とは「皮から革へ」の工程です。
※塩漬けの毛のついた状態の動物の「皮」を鞣し剤によって腐らない「革」に変化させて革製品への加工が可能な安定した状態にする工程。
※誤解のないよう言っておくと「鞣し」と「ブライドル(ロウ引き)加工」とは関係ありません。

鞣し剤に「カシ、ナラの木のタンニン成分」のみを使って、漬け込み製法で約1年鞣し、さらに後工程に3〜6ヶ月くらいかけて完成させるのが「オークバークタンニング」です。

この「オークバークタンニング」で鞣した革に後工程のどこかで、さらにブライドル加工を施して仕上げたのが J &F.Jベーカー社の「ブライドルレザー」です。

ちなみに 「J &F.Jベーカー社」はブライドル加工を施してないタイプの革が靴の高級底材として高級靴ブランドから引っ張りだこなタンナーでもあります。
「J &F.Jベーカー社」が現在、とっても有名なのはどっちかというとこっちのせいだと思います。

『ヴィンテージブライドル』とはブライドル加工というよりは
その前段階の「鞣し方」が特別な「ブライドルレザー」ということになります。