こちらは昭和18年ー1943年、戦前に宮沢賢治の弟、宮澤清六により出された「宮澤賢治全集」十文字書店ー全6巻（別巻はなし）。それと同じく十字屋書店から出された生前の良き理解者、草野心平・編「宮澤賢治研究」合わせて7冊（「宮澤賢治研究」だけでも5000円前後しますのでお得です。全集は揃いで3万円弱程度）。昭和28年の3版、中心。「宮澤賢治研究」は昭和14年ー1939年4版。

1巻のみ、函の上がありませんが、１～6巻、函付き（6巻少し下部函切れ）。中は古い本ゆえヤケなどあるものの、まだまだ十分読めます（6巻は年代物としては美本）。本の上は発売当初もとからのものもあり。お買い得なお値段です。

当時としてはかなり本格的な個人全集で、まだ今のように大々的に売れる前の宮澤賢治としては異例の全集でした。編集に弟の宮澤清六、ほか高村光太郎、草野心平、谷川徹さん、横光利一ほかそうそうたる顔ぶれが編集にあたり、いかに惜しまれて亡くなったかがわかります。

当時の原稿や絵、写真なども載せた豪華版。序文を宮澤賢治本人のが載ってます。ご堪能していただければ幸いです。

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