●小林信彦・文/荒木経惟・写真/両者署名入り、『私説東京繁盛記』、中央公論社刊、1984(昭和59)年、初版、カバー、帯付き。約20×15.5cm
● 小林信彦が、郷土「東京」の今(1983〜84年)を、自らのストックをフル動員して書き綴った都市論。荒木経惟の写真がライブのリアリティを支えている。
● 後書きで、十年、三十年先に読み直して欲しいと記してあるが、まさしく四十年後の今、表参道は、六本木は、銀座は、新宿は、神保町はどうなっているか……。もちろん大きく変わってはいるが、意外に変わっていないところもあるのが醍醐味でもある。1992年に、筑摩から新版が出ている。