【ナンシー関】何もそこまで★表面的な批評に留まらず、対象の本質をユーモラスに炙り出す「ナンシー節」が凝縮された一冊

 

タイトル：何もそこまで

著者：ナンシー関

出版社：世界文化社

発行日： 1996年5月20日初版第1刷

サイズ・製本：四六判 ソフトカバー

ページ数：224ページ

 

稀代のコラムニスト、ナンシー関によるコラム集である。主に雑誌「週刊朝日」に連載された「小耳にはさもう」などを収録している。

本書の核心は、テレビ、CM、芸能人、文化人など、メディアに登場する人々や事象に向けられた、著者独自の鋭利な観察眼。常人ならば見過ごしてしまうような些細な言動や表情、世の中の「ズレ」を的確に捉え、「何もそこまで」というタイトル通り、執拗かつ辛辣なツッコミを入れていく。

表面的な批評に留まらず、対象の本質をユーモラスに炙り出す「ナンシー節」が凝縮された一冊である。