Yahoo!オークション - 送料無料 柴田錬三郎『大将』(集英社文庫)絶版 ...


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大きな耳にダンゴ鼻、茫洋としたなかに、強烈な個性を秘めた、130キロの巨漢――野呂内大太郎が、本篇の主人公である。 日本の敗戦で、ソ連の抑留生活から故郷の松山に還った大太郎は、340万円の遺産と、10ヵ条からなる亡父の遺書を胸に秘めて、松山市内での映画館経営を皮切りに、莫大な負債で倒産寸前の造船所を再建し、奥道後の温泉発掘に半生の運命を賭ける……。
奥道後に万里の長城にみたてた巨大なホテルと純金の金閣寺を真似て建て、理想の大レジャーランドを建設した夢想の実業家=「四国の大将・坪内寿夫」をモデルに、波乱に富んだ半生を描いた、痛快な長編小説。
(解説:藤本義一)


柴田錬三郎
1917年(大正6)岡山県生まれ。
慶應義塾大学支那文学科卒業。
在学中より『三田文学』に短篇を発表する。
終戦後、編集者生活を経て文筆業に専念。
52年、『イ エスの裔』で直木賞を受賞。
56年に連載を開始した『眠狂四郎無頼控』で剣豪小説 ブームを招来、時代小説作家としての地位を確立する。
70年、『三国志 英雄ここ にあり』を中心とした旺盛な作家活動により吉川英治文学賞を受賞。
主な著書に『剣は知っていた』『孤剣は折れず』『赤い影法師』『図々しい奴』『運命峠』のほか、『柴田錬三郎選集』(全18巻)がある。
78年(昭和53年)死去。