Yahoo!オークション - チェコSUPRAPHON シュレフタ(org) フランク 幻想...


最初にこの幻想曲を聴いたとき、森の端のピアノならぬ森の端のオルガンかと思いました。森のなかのような神秘的な響き、静かで落ち着いて、なによりとても優しい。コラールでの光の芸術も忘れがたい。佳きオルガンレコードなのです。詳細は後ほど。



(2024年 5月 11日 8時 29分 追加)
チェコSUPRAPHON SUA10493 シュレフタ(org)の演奏で、フランク:幻想曲、パストラーレ、英雄的小品、コラール3番。1878年カヴァイエ=コル作製オルガン仕様。オリジナル。
最近オルガンに詳しい方に色々ご教示頂く機会がありましたが、そうやって見ていくとレコードにはオルガンにも拘っているものが結構あります。当盤はジャケ裏の解説に使用している楽器やキーの配置の情報が詳しく、名匠カヴァイエ=コルが1878年に作製したオルガンもウリですね。このオルガン作者はオルガンの歴史を変えたほどの人で、サン=サーンスやフランクに大きな影響を与えました。なのでフランクの作品をこのオルガンで奏でるのはまさにピッタリなのです。さて、シュレフタは1923年生のチェコの名手。最初の幻想曲のしずけさとやさしさ。森のなか神樹の懐に抱かれるような心地よさです。ミステリアスで、童話的なまろやかさがあって、これは素晴らしいです。続くパストラーレでの透明感、中間部では一陣の風吹き抜けるかと思うとまるで遊牧の騎馬民族のイメージが浮かんでくる。オルガンって駆けるのですね。英雄的小品のシンフォニックな光と影、建造物をサーチライトで照らすような景色です。最後のコラール三番では素早いタッチでまるでバロックのような光の芸術を作り出す。それでいて極端な明暗の対象ではなく中間地帯のまろやかな深みも感じさせるのはこのオルガンの表現力でしょう。大満足のオルガンレコードです。

盤質:盤面きれい。チリパチ少しくらいで溝状態良く、第一面:ほとんど美品~きわめて良好、第二面:ほとんど美品。
ジャケ:ラミネイト剥がれ。きわめて良好~良好。

【盤質評価】全面視聴してから出品しています。区分は以下のものを採用しておりますが、必要に応じて詳しく説明するようにしています。
美品(M):新品並みの状態。
ほとんど美品(NM):極浅い擦れや軽微な傷。
きわめて良好(EX):年相応の擦れや浅傷。ひどいものはなし。
良好(VG):擦れや傷などが目立つ。*音溝が活きてなければ出しません。

■丁寧に梱包して送ります。またトラブルなどには誠実に対処いたしますのでよろしくお願いいたします。